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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter80 『太陽と月(月)』 80-29
不思議な光が、包み込んだ。)
(僅かな瞬間、その場が、まるで。 スポットライトに照らされた様に、
温かな光に満ち。 少年の態度と裏腹に、ソラの心に力を与えた。)
「くっくっ、面白え〜やつ。」
「あれ、A組の転校生じゃね〜か?」
「ミイが言ってたやつだ。」
タッタッタッ
(ソラに気づき、一人の少女が、校内から駆け寄って来た。)
「ソラ〜っ! 次の授業始まっちゃうよっ!」
(オレンジ色の短い髪の可愛らしい少女が、ソラの前で立ち止まった。)
「お〜、ミイ。
今、お前が気にしてたやつに会ったぜ。」
「ええ〜っ!/// もしかしてあの絵のっ?///」
「サインもらった?」
「もらうかっ、馬鹿。」
(言うと、大きな手が、ミイのオレンジ色の髪の頭を小突いた。)
「なにようっ///;」
「おい、ミイ。 今夜俺の家に来い。」
ズザッ
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