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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter82 『《おみそしる》』 82-8


「やろうぜ。」

「俺たちに、出来ることがある。

それだけで、面白え〜だろっ。」

(水色の瞳は、きらきらと煌めいた。 古びた、日本家屋の。 埃をかぶった、
居間の電球が。 鮮やかな、ソラの水色の髪を照らす。)

(淡い光は、ほのかに艶やかに、瞳に掛かる美しい髪を光らせ。 そこが、住宅街の、
小さな一軒家でないならば。)

(もう一つ、あるという世界の。
宮殿に、立っていたならば。)

(ソラに、その場所は相応しい。 ミイは、失った記憶の心の奥底で。
そのことに、気づいていた。)

「・・いいよ。」

「ただしっ! ロイヤルミルクリームの、ロイヤルソフトクリーム♪

おごってくれたらね///」

「うっ・・; お前・・;

高いとこ言ったな。 おい。」

(ソラは苦い顔をしたが、ここは認めざるを得なかった。)

こくんっ こくんっ

(二人は、汁物を飲み干す音に、気づきテーブルへ振り返った。)

「ふぅ〜v ごちそうさまでしたです〜v」



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