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Voice 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter80 『太陽と月(月)』 80-24
ピュア「《闇》が消えない限り。 《光》を王として認めないのです。」
「そして、魔女は念入りに、《鍵》を、壊されぬよう、この異界の地に
隠しました。」
「《魔女の力》を、小さな《時の欠片》に入れ。 消えることの無いよう、世界中に
降らせました。」
***
トクン・・
***
(ソラは、自分に言い聞かせるように、幾度か頷き。
不安げなピュアの瞳を、見つめた。)
ソラ「で、それがどんな形のものか、
まったく手掛かりがねーのに。 俺と。 お前は、この地上に探しに来たと。」
ピュア「はいっ!v それから、姫巫女さまも一緒ですっv」
「見つけた“欠片”を、巫女さまなら浄化できるはずですっ!v」
「手掛かりが、ないわけじゃありませんようっv」
「見てくださいっ!v ソラさまっv」
「この街の景色・・っv」
(ピュアはスキップする、軽やかな足取りで、ソラの前を走り。 線路脇の
ガードレールに身を乗り出すと、眼下に広がる風見市の街の景色に頬を染めた。
包み込むドレスがふわりと揺れ。 ニーハイソックスの細い脚で
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