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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter10 『接触』 10-2
「来てくれたのね、佐織さん。」
「あ、いたいた先生。 打ち合わせしたい事ってなに?」
(飾らず、さばさばした性格の佐織は、静乃と気が合い。
まるで、友達のように、気軽に話した。)
「転校生が来るの。」
(静乃は、教員机の上から、出席簿を手に取り。 ドアへ向かった。)
「え?」
「うちのクラスに?」
(佐織は興味を持って笑顔になった。)
「ええ。 ご家族のお仕事の都合で。 この時期なんだけど。
急に決まったのよ。」
『・・嘘ではないわね。』
(二人は、廊下に出た。)
「ふぅ〜ん。 転勤ってやつね。」
「女の子? 男の子?」
(窓の多い廊下は、とても明るかった。)
(木製の床が、生徒たちの靴音に鳴り響く。)
「ふふっ。 男の子。」
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