HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter10 『接触』 10-4


「だめ?」

(佐織は、悪戯っぽく笑った。)

「ダメじゃないけど。 中身も大切よ。」

「身長や外見だけじゃないわ。」

「佐織さんも、自分より背の高い彼なんて決めつけなくても良いと思うけどな。」

『先生らしいこともたまには言わなくちゃね。』

(静乃の言葉に、勢いよく佐織が振り向いた。)

「先生! 先生の彼氏は、先生より背が高いんでしょう?」

「ええ〜っと・・。」

(静乃は勢いにおされた。)

「どうなの?」

(佐織は詰め寄った。)

「そうねぇ。 少し・・。」

(控えめに表現した。)

「カッコいいわけでしょ?」

「・・そうねぇ。 少しだけね。」

『菖蒲くんが聞いたら怒りそう・・。』

「ほらね。」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ