HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-102
ヒュオッ・・
(風は、温かくソラに力を与え。 次元を超え、王の存在を、
指示しているかの様だった。)
『・・風・・。』
『そうだ、あの時。 俺は、遠くにいるお前の存在を感じてた。』
『時と、次元を超え。 俺たちは、まったく別の場所で。 別の時代を生きてた。』
(ソラは、風に包まれ。 刹那、微笑んだ。)
***
「・・お母さん・・。」
「・・夏樹。」
***
『あの時、戦っているのは、俺だけじゃなかった。』
『風が、地上にお前がいると、教えてくれた気がする。』
【《新たな王》を導け。】
(ソラは、はっとした。)
『あの時、俺に魔法を与えたのは、他でもない。』
『夏樹だったんじゃないのか。』
『じゃなきゃ、光の魔法すら操れない俺が。 闇の魔法を使えるはずがない。』
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