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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-106


騎士団の前に、立ちはだかった。)

「・・っ!」

(女王サラは、悲しみに、瞳を開いた。)

「剣を収めよ。 女王の御前である。」

(セナは光の魔法を放ち。 人々を、崩れ落ちる大聖堂から守りながら、
剣を抜こうとする人々を、抑えた。)

「おおおおおーっ!!」

「セナ様・・っ! なぜ行かせる・・っ!!」

「光の力を裏切ったのだぞ!」

「街の姿を見ろ・・っ!」

(人々は、魔女の邪気にあてられ。 混乱し、武器を取った。)

「今は、“闇”が人々の心を覆い。 本当の心を隠しているだけ。」

「セナ、ソラを援護してください。」

「“光の樹”を守ります。」

(サラは、目を閉じ。 両手を開いた。)

「ならん・・!!」

ガッ・・!!

(ソラは混乱の中、玉座に走り。 祭壇の上に祭られた、
美しい大剣に手を掛けた。)



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