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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-107


『この剣を、手にする時を。 夢見て来た。』

『それは、争うためじゃなかったはずだ。』

(ソラは、唇を噛み締め。 大剣を強く、握り締めた。)

『祝福を、夢見てた。』

『皆の、笑顔が見たかった。』

(ソラは、祭壇に大剣と並ぶ、王冠を見つめ。)

(意を決した。)

『俺は、王の器じゃないのか・・・。』

『・・迷うな。』

(掲げることの出来ない、王冠を目に。
ソラは大剣を掴み取り、魔女に向かい、引き抜いた。)

ギイイーンッ

「ピュア。」

「俺の記憶は、お前に託した。」

(ソラと同時に、ピュアが頷き。 魔法を唱えた。)

「はいですっ!」

「みんなを守るです〜っv」

(ピュアは可愛らしい魔法のステッキを回し。 大聖堂の上に向かい、掲げた。)

「《闇の力を秘めし鍵》」



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