HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-114
爆風に、弾かれながら旋回し。 大聖堂の向こう、城の先を目指し飛んだ。)
「うっ・・うっ・・。 ひっく・・。」
(ソラの腕の中で。 ミイは目を閉じ。 泣いていた。)
「ごめんなさい・・、ソラ・・。」
「未来を変えられなくて。」
(ミイの言葉に、ソラの胸は締め付けられた。)
「ミイ・・。」
(ソラはミイを抱き。 眼下に広がる、国土の様子を見つめた。)
(高い空の上は、まるで、一時。 争いの現実から、切り離される様で。)
(事実と認めたくない、目の前に広がる景色が。 ソラの意識を麻痺させた。)
(上空は、静かに風が吹いていた。)
コォォォォーッ
(ソラの目は、風に滲み。 込み上げる熱い想いに、胸が詰まった。)
『現実だと、認めたくなかった。』
『俺の力は及ばず。』
『国土は、昨日と、一変していた。』
(ソラは、こらえ切れずに、泣いていた。 悔しくて。
涙を抑えることが出来なかった。)
「・・ああ・・・っ。」
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
