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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-117
母を飲み込んだ。』
『差し出された母の手に。 銀の指輪が、光っていたことを。 うっすらと覚えている。』
『僕は、怖くて。 何も出来なかった。 “闇”は僕を狙っていたんだ。』
『強くならなければ、誰かを守れない。』
***
「望まれない人間なら、生きちゃいけねーのかよ・・。」
「夏樹・・。 誰かを不幸にするだって。
だから何だよ。 俺が居てほしいんだ。」
(“呪い”が夏樹を狙っていたことは、確かだった。 夏樹を仕留めるまで、“闇”が
止まることはない。 そして、夏樹の中に眠る“鍵”が、“闇”を呼び起こしている。)
***
『この世界から、“闇”と共に僕が消える。』
『それが、僕の願いだから。』
***
(夏樹が居る限り、“闇”が静まることはない。)
「見苦しくたっていいだろうが。
それが、生きるってことだろうよ・・!」
(ソラが抑え切れなかった、“闇”は、地上を目指していた。)
「・・・どうしてなんだよ・・。」
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