HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-119


(ミイは、首をふりながら、涙をこぼした。)

「『時を越え、祈りを交わした者の中に。 永久に守り隠される。』って。」

「全てを、失っても。」

「お前のことなら、」

「必ず、見つける。」

(ソラの、水色の瞳は、輝いた。)

「・・お別れみたいなこと、言わないで。」

(土埃に汚れた、ミイの手が。 ソラを掴んだ。)

「ごめん。 ミイ。」

「お前を、姫巫女にしてやれなくて。」

(ソラは、強く首をふるミイの。 頬に流れる涙を、ぬぐった。)

(可愛らしく、ピンクに色づく頬は。 土に汚れ。 大粒の涙に、
にじんでいた。)

(美しい花の髪飾りも、華やかな巫女の衣装も。 見る影もなく汚れ。
艶やかな肌が、汚れるのも気にせず。 ソラを必死に掴んでいた。)

「守り切れなかった。」

(ソラの胸は、愛しさに焦がれた。)

「お別れだ。」

(ソラは右手をかざし。 魔法を唱えた。)



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ