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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-12


『何かしら。 今の気配。』

(千波は、皆を気にかけ。 砂浜で遊ぶ面々に、声をかけた。)

「みんな〜っ! ちょっとお買い物にいってくるね〜♪ 待っててv」

ザザーンッ

(波音の向こうで、皆は、賑やかだった。)

「うい〜っす。」

(春人は、片手をあげ。 もう片方の手で、まだ砂の中の駆に、土をかけていた。)

「はいです〜v///」

(ピュアは元気に、手を振り。 飛び上がった拍子に、花柄フレアレースのビキニが、
ぱっと花開くように舞った。)

「菖蒲さんが付き添ってくれるみたいだから、大丈夫。」

「雨宮くんに行かれたら、ばれちゃうでしょう。」

「夕方。 準備してる間は、紫苑に雨宮くんを連れ出してもらうからっ♪」

(佐織はこっそり、皆に耳打ちし。 こちらへ向かってくる紫苑に、手招きした。)

「紫苑〜! 今日は、大事な役目があるからねっ♪」

「最高の日になるわよっ///」

(皆の輪に、戻って来た紫苑を、励ますように。 佐織は、紫苑の肩を抱いた。)

「佐織ちゃん・・。」



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