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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-122


“永遠に。 君と。 生きる。”

(煌めく光の中。 舞い降り、留まろうとするソラの。
眩しい笑顔が、目の前にあった。 輝く水色の鮮やかな髪。 ビー玉のように
光る瞳は。 いたずらを考える子どものように。 無邪気に笑った。)

『お別れは、笑顔で。』

『ソラならきっと、そうする・・。』

(それなのに、ミイは笑顔になれなかった。 ソラが、目の前で、ミイの胸元を指し。
次に自分の胸元を指して。 誓いの言葉を告げるのを。)

(最後に、透明な。 空間通路の壁に、額を寄せる程、ミイに近づき。
答えを聞こうとしている様子に。 愛しさが込み上げ。
涙となってあふれた。)

「意味なんて、知らないって言ってたくせに・・っ///」

「どうして・・。」

「どうしてっ。 こんな時に、言うのよ・・っ!///」

(ミイは、たまらない想いで。 ソラと同じく、透明な壁に、額を寄せた。)

“ミイ。 返事は?”

「誓うに決まってるでしょ〜っ!///;; わたしの声が・・

もうっ届かないじゃなっ・・。」

ガッ・・

バサッ・・!

『!///』



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