HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-125
(セナは微笑み。 女王に、頬を寄せ、囁いた。)
「花は、無事です。」
(サラは、嬉しそうに目を閉じ。 微笑んだ。)
「・・良かった・・。」
(セナは女王を想い、強く抱きしめた。)
『ソラ・・。』
『それが、お前の選ぶ道か・・。』
『行くが良い・・。』
『私は・・、待っている・・。』
(セナは、女王を支えながら、天に祈った。)
ゴオオオオーッ
ギギギギギッ・・
(砂漠の上に、巨大な扉が現れた。 黄金に輝く扉は、
“闇”と光の柱を飲み込んでゆく。)
ゴワァァァッ・・!!
(うごめく“闇”が、魔女の思考を乗せ。 異空間の中へ、飛び立った。)
(ミイは、恐ろしさに目を閉じ。 ソラは、流れ来る“闇”の圧力に、
ミイを強く掴み。 目を凝らした。)
「くっ・・!」
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』