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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-128


(“闇の魔女”は、夏樹に気づき。 その手をかけようとしたが。
一欠片残る想いが、それを躊躇わせたように、ソラには思えた。)

コオッ・・! キン・・ッ!!

(一瞬の隙を突き。 粒樹は行動に出た。)

(輝く胸元から、透明な結晶が、現れた。)

『“鍵”!』

(ソラの目にもそれが見えた、探し求めた壊すべきもの。
粒樹の胸から現れた。 それは、強い光を放つ、ダイヤモンドのようだった。)

キラキラキラッ!

(黒い“闇”の中、一筋光を放ち。 粒樹は胸元から、両手で“鍵”を取り出した。)

(それは、高い波が襲う前、一瞬の出来事。)

(透明な肌の小さな両手に輝く、ダイヤモンドの結晶に見える輝きは。
大きな鍵の形をし、
優しく煌めいていた。)

【わたしの心を・・。】

【あなたに。】

(粒樹はそっと、小さな夏樹の胸元に。 “鍵”を注ぎ入れた。)

ゴゴゴゴ・・ッ!

ドォォォォーーンッ・・

(夏樹に向かい、押し寄せていた“闇”は退き。 夏樹から離れ、宙に浮かび上がる、
粒樹に向かい、“闇”は襲い掛かった。)



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