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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-138


(それなのに、海風が揺らす、深い紺色の髪の奥で。 紺色の瞳は、
穏やかに微笑み。 吸い込まれるほどの美しさで煌めいた。)

「・・!・・///」

(ソラは思わず息を飲み。 思い出した数々の思い出に。)

(胸を詰まらせ。 思い切り、夏樹を両手で抱き締め。
感激の声をあげた。)

「お前っ、ほんと良い奴・・!///」

(夏樹は驚き。 何のことか分からず、笑った。)

「・・何言ってんだよ?」

(なかなか離さない、ソラに。 夏樹は告げた。)

「・・どさくさに紛れて。 涼んでるだろ?」

(ソラは、ドキリとし。 隣に立つミイに、目くばせした。)

「あ・・、わかった?」

(ミイは笑った。)

「ぷっ/// くすすっ///」

(夏樹はソラに拳を繰り出したが。 ソラが寸前でかわした。)

(和む雰囲気に、遠く、佐織が。 紫苑に声をかけていた。)

「(ほら。 紫苑。)」

「/// う・・、うん・・。」



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