HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-139
「夏樹くんっ。」
(躊躇いがちに、紫苑が、向こうから砂浜を走ってくる。)
「ん?」
(夏樹は振り向き瞬いた。)
「あのっ・・/// この近くに、すごく綺麗な芝生の丘があるの。」
(夏樹はぴんと来て、微笑んだ。)
「ああ・・、前に紫苑さんの家族に連れて行ってもらった、風の丘草原?」
「そうか。 この近くなんだ。」
(紫苑が戸惑っている様子に、夏樹は笑った。)
「行きたいの? どうしようか。」
(佐織はぱっと顔を輝かせ。 手を叩いた。)
「ほらほら、二人で行っといで。 二人とも、料理得意じゃないんだからっv」
(夏樹は紫苑を見た。)
「そうなの?」
「器用そうに見えるけどな。」
(紫苑は思わず、佐織の言葉を否定するように、ぱたぱたと手で遮ったが。
正直な気持ちで、頬を染めた。)
「・・/// あんまり得意じゃないのっ。 ・・時間をかければ出来るんだけど・・///」
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
