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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-140


「そう。」

(夏樹は興味深く、紫苑の様子を眺めた。)

「じゃぁ。 苦手同士。 散歩に行こうか。」

「カレーが不味くなっちゃ、いけないから。」

(紫苑は微笑み、肩をすくめた。)

「ほんとっ/// すぐにっ、着替えてくるねっ・・。」

「まっててねっ///」

(ぱたぱたと、嬉しそうに走ってゆく。 紫苑の後ろ姿を、夏樹も追いかけ、
砂浜を後にした。)

「行ってらっしゃ〜い♪」

「準備出来たら、呼びにいくから!」

(去ってゆく、夏樹と紫苑の背中に。 佐織は大きく手を振り。
わずかに振り返った夏樹が、小さく手を振り返したのを見届け。)

(目を輝かせた。)

「うっふっふっ・・。」

「行ったわよ・・。」

(春人と駆がキャンプに向け、荷物を抱えた。 チイも微笑み、ミイとピュアは、
緊張にドキドキした。)

(佐織は、くるりと、勢いよく。 ソラたちに振り向いた。)

「目標は、夕暮れ時までね。」



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