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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-14
「ちょっと、会長・・っ。 聞いてね〜!!」
「チイさん・・; 彼氏さんを止めて下さっ・・! ぎゃ〜っ!! のわぁ〜っ!!」
(一分の迷いもなく、力強く振り下ろされる木刀に。 駆は涙目になった。)
「あれ? っかしーな。 当たらねー。」
(目隠しを外し、確認し。 春人は、がっかりした。)
「くすすっ///」
(チイは、隣で笑い。 佐織も笑った。 青空の下に降り注ぐ太陽が。
眩しく、皆を照らし。 チイの紺色のワンピース水着に、麦わら帽子に。 眩い日差しに
白いリボンが揺れた。)
「あははっ!///」
(笑い声が、パラソルの下に届いた。)
「雨宮〜っ! 早く来てっ、駆が面白いからっ!///」
(夏樹は、声に振り返ったが、千波のことが気になり。
立ち止まっていた。)
「・・。」
(千波は笑った。)
「ほらv 皆が呼んでる。」
「行っておいでv」
(千波にうながされ。 夏樹は、微笑んだ。)
「ん。」
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