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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-141
「うっし! 行くぜ!!」
「パーティー作戦・・。 開始っ!」
「「おお〜〜!!♪」」
(ソラの掛け声で。 駆、佐織、チイ、春人、ミイ、ピュアが拳を合わせた。)
(波音に、笑い声が弾け。 砂浜に響いた。)
***
(桜ヶ丘から離れた、風見市の外れにある、一際高い丘。
風の丘草原は、見晴らしが良く。 遠く、海まで見渡せた。)
(芝生の野原が、山を背に。 広大に続いていた。
彼方には、風力発電の白い風車がある。)
「すぅ・・。
広くて、気持ちいいな。」
(夏樹は、大きく息を吸い込み。 山から海へ、吹き抜ける風を感じ。
ふと立ち止まり、自分の中に眠る力に。 意識を向け。
心を抑えた。)
カチャッ カタタッ
(すぐ傍に、紫苑がいた。 紫苑は、夏樹の気持ちに気づかず。
うきうきと、可愛らしい小箱から。 道具を取り出していた。)
「絵を描くの?」
(芝生の上に、画材を広げ、楽しそうに。 集中し始めた紫苑に、
問いかけながら、夏樹も。 紫苑の隣に、腰を下ろした。)
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