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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-143


「・・それとも〜・・、僕らを、戦わせたいのかな〜・・。」

(楽し気に過ぎ去ってゆく、人々の間に。 白は目を向けた。
白は、気配が発する先を見つめ、ゆっくりとした動きから一転。
通信機に声をかけると。 すばやくいくつもの空間を遮断する結界を移動し。
気配の主を追いかけた。)

「・・静乃ちゃん〜・・、ちょっと追いかけるね〜・・。」

[「了解。」]

ジジッ・・

「誰かな〜・・、FOTの結界に侵入するのは・・、あの子か〜・・、」

「それとも〜・・。」

ゴワッ

(気配の主は、白に気づき、逃げ出した。)

「くっ・・!」

[「空間通路を遮断します。」]

(静乃は、白の追跡をサポートし、目標を繁華街の先へ。
高架下の結界内へ追い詰めた。)

「・・FOT・・!」

(男は、行く手を阻まれ、背後に振り返った。)

(間髪を入れず、白は、攻撃を繰り出した。)

「み〜つけた〜・・。」



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