HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-149


(夕暮れに、賑わうスーパーの前で。 突然抱き合う二人の姿に。
家族連れや、親子連れが、瞬き顔を見合わせた。)

(二人は人目も気にせず、大切な人を、想い合った。)

***

カチャッ カタタッ

(ホテルのキッチンで、軽快な音が響いた。)

「ソラさまっv クリームはこのくらいで良いでっすか?v」

(ピュアは、泡立てたクリームを、ソラに見せた。)

「おう。 じゃぁ、ここにしぼって。 飾りつけよう。」

(ミイも張り切り、カラフルな果物を手にしていた。)

「わたし、イチゴ切るね。 えっと〜・・。」

トンッ ・・トン トトンッ

(危なっかしい手元に、ソラが慌ててのぞいたが。 イチゴは無残に小さく細切れに
なっていた。)

「あ〜あ〜あ〜ぁ。 危ね〜な。 イチゴが・・っ;」

「小さっ! ミイ、俺にまかせておけって。」

(続いて、ピュアが悲鳴をあげた。)

「///きゃぁっ! ソラさま〜っ!/// たいへんですぅ〜っ!/// クリームがっ

飛び出しましたです〜っ!///;」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ