HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-151
「バッチリ。」
(駆は、ソラに手招きした。)
「ソラ、仕上げに手かして。」
(ソラは、水色の瞳を輝かせ。 微笑み答えた。)
「おうっ。」
***
(真夏の、熱を残し。 静かな夕暮れが、訪れた。)
(遠く夏の虫が、鳴く中。 パチパチと、キャンプファイアが燃え。
ソラの数々の手料理に、カレーの良い香りがし始める。)
「わぁ、良い感じね。」
(千波は、笑顔で戻ってきた。 さらなるご馳走を用意しようと、
新鮮な食材を、菖蒲と並べた。)
バキッ パチパチッ・・
(駆がまきを割り、炎にくべ。 熱さに手で汗を払った。)
「こんなもんだろ。」
(春人がテントを張り、チイと佐織がテントに飾りを付けていた。)
「テントにちょっとした仕掛けをしたの♪ ライトアップしたら現れるようにv」
「ね。 チイv」
(チイは、春人に道具を手渡し、微笑んだ。)
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』