HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-160


(千波の心もまた、捉えられていた。)

(千波は、女の子たちと。 テントの中で。 最後の準備をしていた。)

「わぁ/// 綺麗v」

「可愛いお花ねv」

(ミイと紫苑が、瞳を輝かせ。 テーブルの上に準備された、ケーキの
デコレーションの美しさに見惚れた。)

(きらきらと輝き、華やかだ。)

「ふふ・・。」

(千波は用意されていた花々を束ね。 大きな花束を用意した。)

(青と緑を基調にした花々に。 皆のアイディアを寄せ、
可愛らしく、美しくアレンジした。)

(夏の花束は、夏樹を連想させ。)

(ケーキの甘い香りと、花々の華やかな香りに。
女の子たちの、笑顔が弾けた。)

『あの人は・・、素直になれなかったの・・。

ただ・・悲しみに・・、涙することができなかったの・・。』

『わたしは、夏樹にそうなってほしくない。』

(女の子たちは、リボンや飾りを用意し。 手に取り合った。)

『夢が叶わなかったって、気づくには、時間が必要なの・・。』

『でも、本当は、別の夢が出来たからだって。』



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ