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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-164
「“結界”に頼るな。」
「“闇”は、現実の世界に、あふれ出す。」
「俺たちが戦うべきは、この現実の世界だ。」
***
「傍で、皆を守りたいからなんて、ていのいい言い訳だ。」
「僕が、ここに居たいだけだ。」
(ソラは、夏樹の想いに、胸が詰まった。)
「夏樹・・。」
***
「流れ出た“闇”は、創られた異空間ではなく、
俺たちの住む現実を襲う。」
「絵空事は、終わりだ。」
「現実は、異空間と違い、壊れれば、元に戻すことは出来ない。」
「簡単に、やり直すことは出来ない。」
***
「聖が結界で、守ってくれていた。」
「僕たちは、創り出された、異空間へ“闇”を追い、戦ってきた。」
「もう、守ってくれるものはない。」
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