HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-17


(千波は微笑んだ。)

「うん。 だからv わたしたちで少し。 夏樹と皆の距離を、

縮めてあげよう♪」

(千波の笑顔に、菖蒲ははっとし。 頷いた。)

「ええ。」

ザザーンッ ザザザブーンッ!

(大きな波が打ち寄せる。 力強く波をかき、ソラは泳いだ。)

「ソラ〜〜っ!」

(ミイは、小さな手足を。 ぱたぱた動かし、大きな波にもまれながらも、
ソラを追いかけ。 泳いでいた。)

「・・声が聞こえる。」

「頭の中に。 ・・記憶の声だろうか・・。」

『【・・あなたが、エアリエル国の王です・・。】』

(ソラは、打ち寄せる重い気配を、払おうと。 泳いだ。)

(けれど、大きな波が。 ソラの身体を包んだ。)

「ん・・っ。」

ザザザバーンッ・・!!!

『ミイ。』

『ミイが、呼んでる。』



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ