HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-18


ゴバッ・・!! ゴボボボッ・・!!

ザブーンッ・・!!!

「おわっ・・!」

『・・溺れる・・。』

ゴポッ・・

『・・行かなきゃ・・。』

ドプンッ・・

『・・お前のところへ・・。』

(先程まで、頭上にあった青空は消え。
いつの間にか。 見開く大きな水色の瞳の上には。 青い海があった。)

(強い波が、ソラを海底へ引き込む。
最後に、ミイの声を聞いた気がして。 ソラの記憶は、混乱した。)

「・・・。」

コポッ・・ コポポッ・・

(砂浜から聞こえていた、皆の賑やかな声が遠ざかる。)

(青い海の中は、静かで。 途端に世界と切り離される。)

(静かに、沈んでゆく海の中で。 ソラは、海面から降り注ぐ、
明るい太陽の陽ざしを。 愛おしく思い、心に焼き付け。 薄らぐ意識の中、
目を閉じた。)

***



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