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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-185


「・・・。」

(夏樹は、表情を歪めた。)

「俺らに会えて、嬉しくなかったか?

俺は、嬉しかった。

お前に会って、お前のことを知って。

俺は、お前に会いたくて。 地上に来たんだって分かった。」

「お前は、会いたくなかったか?

ここにいる皆に。

それは、戦うためだけじゃねー。」

「お前は、何かを探しに来たんじゃねーのか?

それは、俺も同じだ。

大事なものは、目の前にある。」

(ソラは真っ直ぐに、夏樹を見た。)

「紫苑ちゃん、泣いてた。

もっと。 素直になれ。

FOTのお前の親父みたいに。

頑固になるなよ。」

「少なくとも、俺らや、紫苑ちゃんの前では。



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