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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-186
本当のお前を見せても良いだろ。」
(夏樹は、ソラの言葉に。 深い紺色の瞳を見開いた。)
『は・・っ。』
(ソラは、夏樹の苦悩に気付いている様だった。 そんなこと、分かるはずがない。
そう、言い返すことは、出来なかった。)
「俺らはそんなにやわじゃねー。
それに、紫苑ちゃんだって。
半端な気持ちで、お前を好きになったんじゃねーってことくらい。
お前にだって、わかんだろうがよ。」
(夏樹には、痛いほど分かっていた。 応えることが出来ないのが、
全て、自分のせいだということも。)
「・・って、おいっ!
聞いてんのかっ!?///」
「あ〜・・、あれかっ! このかっこいい王子の声がっ、聞こえないか!?///
お〜いっ!;」
「ったく!」
(夏樹は、ソラに背を向け歩き出した。)
(背中に届く声に。 夏樹は、振り向き、表情を変えずに答えた。)
「紫苑さんを迎えに行ってくる。」
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