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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-2


「かっこつけだから。 みんなの前で、あんなこといって。」

「自分が一番、変化を感じてるのに。」

「安心させようと、してくれてた。」

(ミイは、静かな波にゆられ、可愛らしい浮き輪につかまり。
遠く海辺でにぎわう皆を見つめた。)

「本当に、また、“闇化”が起こるのかな?」

「ソラの魔法が、破られちゃうのかな・・?」

「ピュアちゃん・・。」

「ソラの傍にいても、祈るしかできない。」

「・・、もっと勉強すれば良かった。」

「巫女のこと。 おばあちゃんきびしいんだもん・・;」

「・・うまく、未来が見えない。」

(ミイは浮き輪にゆられ。 煌めく海面を見つめた。)

「ミイさまっv それは、まだ。 正式に、巫女の力を。

大巫女様から、受け継いでいないからだと思いますですv」

(ピュアは、クリーム色にカールした柔らかな髪をなびかせ。
長くカールした睫毛で瞬いた。)

「花祭りの日。 ソラさまの戴冠式は、失敗しました。」

「ミイさまの受け継ぐ巫女の力も・・。 まだ、



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