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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-3


先代の王に仕える、大巫女さまのもとにあるのです。」

(ミイは顔を上げ、ピュアと見つめ合った。)

「うん・・。」

(ピュアは可愛らしいレースの水着の胸元に手をあて。
目を閉じた。)

「ソラさまが受け継ぐべき、光の力もまた、ソラさまの中に眠っている・・。」

「女王サラさまが持つ、“光の鍵”の力。 退位の時期を迎えられ。

そのお力が弱まり、今。 エアリエル国では、光の樹が枯れています。」

「ソラさまの中にも、新しい“光の鍵”が眠っている・・。」

「ミイさまのお力と同じく。 目覚める時をまっているのですv」

(ミイは波に揺られ、ふわりと浮き上がる。 気持ちも一緒に、明るくなった。)

「・・! それじゃぁ、ソラの“光の鍵”が目覚めれば。」

「夏樹さんの中に眠る“闇の鍵”を壊さなくてもいいの?///」

(ミイは期待を込めて、ピュアを見つめた。)

「(ふるるっ)」

「いいえ・・。 王族に眠る“鍵”が、光と闇、同時に目覚めたことはありませんです。」

「“闇の鍵”が滅びることが。 “光の鍵”を目覚めさせる条件だと、

ピュアは思いますですv」

「ですがっ・・!///;」



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