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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-35
「“闇”が起ころうとも。 この国を残して行かねばならぬ。」
「振り返らずに、行く。 覚悟をせよ。」
(厳しい表情で、そう告げた後。 セナは、ふと、表情を和らげ。
ソラに微笑んだ。)
「だが、私も女王サラと同じく。」
「国民と同じく。」
「“光の王”の誕生を望んでいる。」
(セナは、次の言葉を躊躇うように。 一呼吸置き。 告げた。)
「・・・。」
「私と“魔法契約”を結び。 この国を、共に守る日を願う。」
(ソラの、水色の瞳は、大きく見開いた。)
(思いがけない、セナの言葉を思い出し。 過去を旅するソラの心は、
締め付けられた。)
『俺は、後悔していない。』
『セナ・・。』
『普段は、厳しいお前がかけてくれた、言葉。』
『この日俺は・・。 お前の言葉を裏切った。』
『そのせいで、王になれなかったんだろうか?』
『だが、元老院が。 “闇の魔術”を認めず。 “闇の魔導師”を解放しない限り。』
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