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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-42


「“聖なる樹”が枯れれば、新しい命が生まれねーだけじゃねー。」

「この国に、生きるすべてのもの。 あらゆる種族。 動物、植物。」

「すべてに注がれている、生きる力が枯れる。」

(ソラは噛みしめ。 この国に注がれている力を感じ。 思い描いた。)

「この豊かな国土、自然。 失うのは惜しい。」

「俺たちだけの問題じゃねー。 皆に問いたい。」

(水色の瞳は、微笑み。 輝いた。)

「明日、楽しいことがあったら、どうすんだよ?」

(唖然とする元老院たちに、ソラは笑いかけた。)

「ははっ。」

「今日まで、頑張って来たっていうんなら。」

「あと1日、がんばってみねーか。」

「チャンスはそこまで来てるっていうのに。 今日諦めて。」

「明日、夢が叶ったらどうすんだよ?」

「信じれば、夢は叶う。」

「生きてれば、良いことがある。」

(明るいソラの言葉に、サラは、顔を輝かせた。)

「ソラ・・。」



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