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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-46
(元老院たちは、少しも信じていなかった。 だが、女王は、微笑んだ。)
「“闇の魔術”が人々に与えた、傷は大きい。」
「ソラ、あなたなら。 その傷を、癒せるかもしれませんね。」
「セナの言う通り。 わたしたちが、“闇の魔術”に触れる術はありません。」
「ですが。 あなたの心が、この国に通じるならば。」
「その時。」
「“闇の魔術”の解放を、認めましょう。」
(今すぐの解放を望めないことは、ソラも予想していた。 望みが出来たことに
わずかに安堵し。 覚悟を決めた。)
『“闇の魔術”は、簡単に許されないと、覚悟していた。』
『今は、その言葉だけでも。 十分だ。』
「サラ! ありがとう。」
「二つの力は、争うためのものじゃねー。」
「どちらか一つでは。 命を生み出せないからだ。」
「俺は。 いずれ、この国に。 二つの力が、共に宿ることを願う。」
(ソラは、皆に向き合い。 強く語ると。
嬉しそうに、顔を輝かせた。)
「元老院たちよ。 “闇の王”を迎えたいならば。」
「今一度、“闇の魔術”と向き合う時だ。」
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