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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-49


(すぐに、少年の後ろから。 兄らしき男性の手が伸びてきて、首根っこを掴んだ。)

「こぉらっ! 店番中だろっ。 うおっ! ソラ!」

「めずらし〜な! はっはっ!」

「今日、決める気か?」

(親し気な笑顔を見せるのは、街の中でも、特にソラと仲の良い。 友達のヒロだった。)

「ヒロ!」

「みんな、ミトさんのところか?」

(ソラは、駆け寄って来た少年の頭を撫で。 賑わう街並みを見た。)

「おうっ。 祭りのご馳走の準備ですごいぜっ!」

「あっ! こらっ、おまえらっ!」

(ソラの姿を見つけ。 小さな子供たちが、集まってきた。)

「ソラ〜っ♪」

「ソラにい〜っ!」

「きゃっ〜!」

「きゃはは〜っ///」

(ソラはあっという間に、子供たちに取り囲まれ。 白いローブのフードを外した。)

「くっはっはっ。 し〜っ! 一応、お忍びだからなっ。」

「遊ぶのは、またあとで♪」



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