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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-58


「セナも同じだ。 可愛いお前に、味わってほしくね〜んだ。」

(カイの剣は、セナと同じく。 厳しく。 ソラに問いかけた。)

「俺は、いつまでもガキじゃねー!」

(ソラは、カイに応酬し。 二人はせめぎ合った。)

「・・っ!」

ゴワッ・・! ギギンッ・・!

「俺は王になるための努力をする。」

「“光”が使えないならば。 “闇”ならば良い。」

(ソラの、迷いなく。 決意あふれる眼差しに。 カイは安堵し。
剣を収めた。)

(ミイは、ソラの言葉が。 気にかかった。)

『ソラ・・!?』

(カイは、豪快に笑った。)

「がっがっがっ! その意気だ!」

「エアリエル国の、新しい王よ!」

(高々と掲げる、騎士団たちの剣には。 王家の紋章が輝いていた。)

(見守っていた群衆は、盛り上がり。 新しい王の誕生を願い、歓喜した。)

「皆・・。 ありがとう。」



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