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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-61


「うるさいっ!///; 夕日が、キレイだからだもんっ!///」

「ほんとに、きれい・・。」

(ミイの瞳からは、大粒の涙がこぼれていた。 温かなソラの胸に。
いつも側で感じる、ソラの香りに、ミイは包まれた。)

「おばあちゃんの占いを、聞いたから・・。」

「ソラが、戴冠式をしたら。」

「この世界が、壊れるって。」

(ミイは、ソラを見上げた。)

「それでも、ソラが王に相応しいって。」

(頬に流れる、ミイの涙をぬぐい、ソラは。 微笑んだ。)

「だろ?」

「大巫女も、元老院に言われて、謹慎してるって聞いた。」

「元気か?」

(ミイは、涙をこらえて、頷いた。)

「・・うん・・。」

「ソラなら大丈夫だって、言ってた。」

(ソラは、笑った。)

「はっはっ! 困ったもんだ。 この国に必要な人たちを、上の人たちは、皆排除する。」



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