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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-64


「けど、ミイ。

お前だけは、俺が戦ったことを知ってる。

お前が見てくれたら、それだけで十分だ。」

(ミイは引き止めたかった。)

「砂漠の海のことでしょう・・!///;」

「そこへ行って、戻った人はいないって・・!」

(だが、ソラの熱意は、冷めなかった。)

「魔法使いピュアが、魔導師ザキから聞いた話を教えてくれた。」

「異世界があるんだ。

そこに真実がある。

確かめたい。

俺は、真実が知りたい。」

(ミイは、唇を結んだ。)

(水色の瞳は、輝いていた。)

『あの時。 俺は見た。』

『“聖なる光の樹”の下で、幻を見た時から。』

『俺は、夏樹の存在に惹かれていたんだ。』

「“闇”は、葬られるべきものか・・?」



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