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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-69


「サンキュー。 頼むぜ。 ピュア。」

(まるで魔法少女のように、可愛らしいドレスに身を包んだピュアの。
隠れ家は、重厚な魔法の気配が漂い。 見た目の可愛らしさに反し、ピュアが
本気で魔法に取り組んでいることを感じさせた。)

「このエアリエル国で。 いや、世界中で。」

「“光の魔術”と“闇の魔術”両方に通じているのは、ピュア。」

「お前だけだと思うぜ。」

(ピュアは、誇らし気に、胸を張った。)

「ピュアは、エアリエル国王室、光の魔導師セナさまの弟子ですv」

「ですがっv/// セナさまの弟・・、闇の魔導師ザキさまに、一目惚れをして以来v」

「“闇の魔術”を学びました。」

「“想い”があれば、不可能はありませんですっv///」

(ピュアは、魔法の杖を鏡に向かい、掲げた。)

「ソラさまv ご武運をv///」

「《闇の力を秘めし鍵》よ。 我に力を。」

「《解き放て》・・!

《次元の大鏡》」

「幽閉されているザキさまと、この鏡を通して、話が出来ます。」

(放たれたクリーム色の魔法陣が。 鏡にぶつかり、光を散らした。)



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