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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-71


(聞いて、暗がりの中から。 鋭く、青い眼が見開き。 火花の様に煌めき、
大声で笑った。)

【あ〜っはっはっはっ!!】

ドクンッ・・

【愚かな・・っ!】

【“ライト”の名を冠しながら。 “闇の力”を望むとは・・っ!】

【やはり・・、破滅を導く王が、お前か・・?】

(肩をゆすり、笑う男に。 ソラは挑むように、睨んだ。)

「どうかな?」

(水色の瞳の煌めきに、ザキは、にやりと笑った。)

【・・お前に、王が務まるか?】

【我が力を受け、その身が無事に済むと思うか?】

(青い瞳が、ソラを見返した。)

【初めて宿す力が、その先の道を決める。】

【二度と、“光の魔術”を使えんようになるやもしれん。】

【“光の王”が、“闇”と手を組もうとは。】

【・・“光の魔導師”セナが、さぞ嘆こう。】

(そう言う、青い瞳は。 楽し気に笑っていた。)



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