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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-72
【“闇”はこの国を、世界を滅ぼす。】
【なぜ、お前は、その力を拒まん。】
【“闇の力”を滅ぼし、消そうとしない。】
【さすれば、国を守り、お前が王になれるというに。】
(ソラは、微笑んだ。)
「俺は、両方の力を、使えるようになりたいんだよ。」
「贅沢かな?」
(ソラの言葉に、ザキは驚き、青い目を見開いた。)
【・・何・・?】
(ソラは理想を追い求め、目を輝かせた。)
「くっくっ。 だって、そうすりゃ。」
「いつでも、光だろうと、闇だろうと。 どの時代でも。
この国を守ってゆける。」
「この国にある力で、争いを起こすくらいなら。
俺が、両方。 引き受けてやるよ!」
「良いだろう!」
(ザキは面白そうに笑った。)
【はっはっ・・! なんという男だ・・。】
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