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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-80


バサッ・・! バサッ・・!!

ゴォォッ・・!!

(朝もやを、強い羽ばたきが、晴らし。 ソラを街の上空に運んだ。
夜明け前の街は、昨日の宴の余韻を残し。 来るべき祭りを前に、
一時の、静けさの中にあるようだ。)

(ぽつりぽつりと、残る灯りに。
海岸に面した、集落に。 一つ。 ミイの家にも、灯るのを見つけ。
ソラは、高度を落とした。)

キイッ コトン・・

(海に面する窓の外に、静かな夜明け前の海に。 ミイは願いを込め。
小さな炎を灯した。 良い朝を迎える、おまじないだ。)

「エアリエル国に眠る、聖なる力よ。

みんなを、守りたまえ。」

(目を閉じたミイの。 短いオレンジ色の髪に、美しく可愛らしい花飾りが光った。)

(祈り結んだ手を胸に。 その胸元には、ソラからもらった、
深い紺色と、水色の輝く魔石のペンダント。)

(ミイは、華やかな巫女の衣装に、身を包んでいた。)

ゴォォッ・・!!

バサッ・・!

(天高くから、静かな海を波立たせる程の力強さで、ソラを乗せた、クウが舞い降りた。)

「おはよう。 ミイ。」



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