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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-93


(“聖なる光の樹”が咲き誇る、花の下で。)

(天高く、昇る太陽が、眩い光を注ぐ中で。)

(ソラは、祈る気持ちで、宣誓した。)

『誓いの言葉を。 一言、一言。 告げる度。』

『俺の胸は、高鳴った。』

「この時にあたり。 国民のため、尽くされた。 先女王の心を忘れず。」

「いかなる時も、国民と共に。」

「幸福を願い。」

「努力し。 力を尽くすことを誓います。」

(ソラは目を閉じ、言葉を噛み締めた。)

「ソラ・・!///」

「いいぞ。」

(ミイは、期待に、胸を膨らませ。 祈る思いで、壇上を見上げた。)

(隣で、友達のヒロが、ミイの肩を叩き。 励ました。)

(壇上に立つソラは、神々しく。 遠い存在に、なってしまいそうだった。)

「ソラ!」

「ソラ・・!」

(騎士団長カイが声援を送り。 ミトが隣で、成長したソラの姿に、涙をぬぐった。)



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