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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-103


「能力が本当であれ、嘘であれ。」

「国に、目を付けられた人間が。 こつ然と、姿を消していく。」

「行方不明になった、子供たちもいるとか。」

(誠司は、あるいは瑠衣も、それらの人々に同じなのではないかと。
予感した。)

「いまだ、行方を掴めぬ事件に。 友人は、苛立っています。」

「敵もまた、特別な力を持つ者たちを捕えるだけの、

特別な力を持った、部隊のようです。」

「もしも、僕の知る類の人々であれば。」

「屈強な男たちを集めても。 普通の人間では、」

「通用しない可能性があります。」

(誠司は、可能性にかけようと、決意した。)

「方法は、あります。」

「もっと、強い人たちに。 守ってもらうのですよ。」

「僕から、心当たりの場所へ。」

[「相手は、国ってこと!? んなやばい奴らから、」]

[「誰が守ってくれるってんだよっ!?///」]

(依子は戸惑った。)



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