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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-114


「優しい笑顔で、笑ってくれた。」

「お祝いに、新しい絵を、描いてくれたかもしれないわね。」

「ねぇ、瑠衣。」

「わたしたち、家族になったのよ。」

(千歳は、微笑みながら、涙を堪えられず。 笑顔に、涙がこぼれた。)

「もっと、びっくりすることを。」

「教えてあげるわね。」

「瑠衣・・。 双子なんですって・・!」

「女の子と、男の子よ。」

「何て、名前にしよう。」

「ねぇ、瑠衣。 ・・、あなたなら。」

「きっと・・、素敵な名前をつけてくれた。」

「ねぇ、瑠衣。 ・・、・・ひっく。」

「瑠衣・・、・・っく。 どんな、どんな風に、

わたしたち・・。 暮らして、いったかしら・・。」

「・・っく、・・ひっく。 ・・・っ。」

「目を開けて。 瑠衣・・。」

「・・わたしたちを、置いていかないで・・。」



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