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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-117
冷たい廊下に、響いた。)
***
「悲しみに暮れたのは。 地上の人たちだけじゃなかった。」
(ソラもまた、記憶の断片を受け取った。)
「ルイを地上へ送り出した、“闇の魔女”リザは。」
「次に王位を継ぐ、リュウジュ姫を育てた。」
(ソラは、エアリエル国に掛けられた呪いを思い、目を閉じた。)
「だが、地上でルイが亡くなったことを知る。」
「ルイを失った悲しみから。」
「リザは、自ら命を絶とうとし。」
「そのために、“闇の樹”の森を焼き。」
「リュウジュ姫を殺そうとした・・。」
(エアリエル国で大巫女に聞いた言葉を、思い出す。)
【ソラよ、良く聞け。 ・・魔女は、自ら死ぬことは出来ぬ。】
【王と“聖なる樹”を守ると誓う、“魔法契約”の力により】
【国を守り、見届けるため、半永久的命を得ておるからじゃ。】
【死すべき方法はたった一つ・・。 王と交わす“魔法契約”を破るしかない・・。】
【“魔法”を破るとは、絶やすことじゃ。】
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