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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-118


【王となるルイが死ねば、魔女は死ぬか?】

【まだ、未来を担う。 次の王となるべき若い命がおる・・。】

【・・じゃから、魔女は。 次の王位を担う姫、リュウジュを追い、

自ら“聖なる樹”の森を焼いた。】

【だが・・。 それでも、死ねなんだ・・。】

【なぜじゃ・・?】

【リュウジュは魔女に追われ、異界の地へ落ちた。】

(ソラは思いを巡らせた。)

『異界の地へ、魔女が直接手を下すことは出来ない。』

『異界へ落ちた粒樹へ。』

『異界の地に残る、“闇の樹”の痕跡を消すために。』

『魔女は、“呪い”をかけた。』

「“闇の樹”を滅ぼす“呪い”だ。」

「“呪い”は、“闇”となり。 “闇の樹”の血を絶やすまで。 止まらない。」

(ソラは、粒樹を思った。)

『地上に。 夏樹が居ることを。 粒樹は、感じていたのだろうか。』

【呪いを自らに受け、異界の地で。 何者かを守ったのではないか?】

【核となるリュウジュの“鍵”が、“闇の力”を秘めたまま、



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