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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-126
「どうぞ。と言ってしまったのかい?」
「おやおや。」
(聖が呆れている間に、誠司は。 扉をくぐり、室内に足を踏み入れた。)
「あなた方が、《Fragment of Time》」
「力を貸してくれませんか?」
「守ってほしい人がいます。」
(一方的に迫る誠司に、聖は首を振り、呆れた様子で片手で顔を覆った。)
「・・橘。 君が招き入れたおかげで。」
「彼は、結界を通り抜けたよ。」
(聖は、面倒くさそうに、指の間から。 横目で橘に視線を送ると。
付け加えた。)
「おまけに、しつこそうだ。」
(誠司は、一歩も引かぬ覚悟で、聖の前に。 歩み出た。)
「春日誠司と申します。」
「ご存知の通り。」
「国が、特別な能力者を集めていると。」
「彼らの力を、国に悪用されぬよう、あなた方が、極秘に。
能力者を保護していると聞きました。」
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