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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-128


(聖は、嬉しそうに肩を揺らし。 誠司に背を向けた。)

「! 何度でも来ます。」

「はい。と言ってくれるまで。」

(誠司は、眩い白い礼拝堂の奥へ。 姿を消す、白いスーツの後姿を。
流れる長い銀髪が、煌めくのを見守った。)

(返事はもらえなかった。 だが、扉は開かれたのだ。)

「彼女を、生まれてくる子供たちを。」

「守らなければ、ならない。」

***

『久しぶりに会った、継母の顔を。』

『忘れることは、出来なかった・・。』

『子供が出来たことを。 喜んでくれるはずもない。』

(千歳は思い返し、胸を痛めた。)

『軽蔑の目で、わたしを見た。』

パーンッ

(痛いのは、頬なのか。 心なのか。
継母は鋭い瞳で、千歳を睨むと。
頬を殴り、一言も発せず。 背を向け、ドアを閉めた。)

バタンッ



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