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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-134


(目覚めた千歳は、屋敷内の空気の異変に。 神経を研ぎ澄ました。)

『いつか、そんなことが。 起こる予感がしていた。』

「夏樹。 千波。」

「こっちへ。」

(千歳は、寝ぼけている二人を抱きかかえ。
片手で、僅かな身の回りの物を、トランクに放った。)

バキッ ガタタタッ

「おんどりゃ〜〜!! どこのどいつじゃ!」

「叩き切ったる・・!」

ガッ バキッ・・!

「・・っ、居ない。 追え・・!」

(依子の家の手練れの者が。 黒服の男達とぶつかり、
家屋を破壊し、肉体が打ち合う音が、暗闇の中に響く。)

ガシャーンッ!!

(柱やふすまが割れ、電気の傘が、砕け。 落ちる。)

(歪んだ灯りが、仄かに男達のシルエットを浮かび上がせ。
千歳は、恐怖に震えた。)

「・・ママ・・?」

「し〜。」



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